東京・渋谷で発生した「女子小学生監禁事件」をきっかけに、警視庁が繁華街での補導を強化し、無断外泊をしていたある少女を補導したところ、その母親は、「子どもとはケータイでつながっているから大丈夫です」と言い張り、なかなか迎えにこなかったという新聞報道がありましたが、この事実は、親子関係の希簿化を如実にあらわしています。親は、子どもの住環境を整え、ケータイは買い与えてやるのに、子どもが住環境の中でどのように育ち、ケータイの向こうで何をしているのか、という点についてはなぜか無関心です。
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便利な新建材や通信ツールがあるのだから、人間が時代に合わせて生きればよいとする風潮に押し流され、子どもばかりか親までもが漂流している日本。子ども優先の考え方にとらわれながらも、親の都合によって物を選び買い与える。与えたことで親は一時的な満足感を味わい、その後のケアはしない。こうした親の怠慢に対する不満は、自覚がないまま子どもの心にストレスとして蓄積されていき、五年後、十年後、突如として爆発します。少年犯罪が社会を賑わしている昨今ですが、再教育が必要なのは、むしろ親の方なのではないかと思えてなりません。