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現在の葬送儀礼とは

葬式はというと、こちらの形式も婚礼となんとなく似ている現在の葬送儀礼は、遺体を火葬にして収骨するまでの「葬式」と、遺骨を墓におさめる「納骨」の二段階に分かれている。昔はこれがひとつの流れで行われた。遺体を洗い清めて、ひと晩つきそうところは今と同じ。ちなみになぜ通夜をするかというと、(これには諸説あるのだが)ほんとに死んだかどうかを確かめるためだったらしい。昔の死の判定基準はあいまいですから。もしかしたら生き返るかもしれないじゃん、というわけである。で、翌日はこんな手順となる。「?遺体を棺におさめて焼香し、庭先で人々と別れをして出棺する(自宅での葬式)。?棺を中心に一同がぞろぞろ葬列をつくって檀那寺や墓地に向かう(野辺送り)。?ここで僧侶が読経をし(寺での葬式)、墓穴に棺を埋める(埋葬)。」このうち、もっとも華やかだったのは(葬式をつかまえて華やかと形容するのも変なものだが、ほんとに華やかだったのだ)は、?の野辺送りである。そして、そうそう、現代と一番ちがうのは、土葬である点だろう。現在の日本では九九%が火葬である。しかし、江戸時代には大部分が土葬だったし、一八九六(明治二九)年の火葬率は二七%、戦後の一九五五(昭和三〇)年でも五四%である。日本はつい最近まで土葬の国だったのである。

通夜は平服で駆けつけてもOK

職場で不幸の知らせを受け、そのまま通夜に駆けつけるときは、平服のままでかまいません。アクセサリーやマニキュアは取りますが、結婚指輪はそのままでOK。派手な化粧は避け、長い髪は束ねておくのがマナーです。髪留めも黒いものを選びます。告別式では喪服が基本ですが、正装は喪主や遺族用の服装ですので、弔問客は準礼装か略礼装に。黒のスーツかワンピースに、黒のストッキングと黒い靴を合わせましょう。ネックレスは一連のパールにします。通夜には開始10分前には到着するようにしましょう。受付で記帳を行いますが、その際、「このたびはご愁傷様でした」などとお悔やみの言葉を添えて香典を差し出します。通夜の後には「通夜ぶるまい」があります。これは、喪家が弔問客に対して軽い食事や酒をふるまうもの。故人との最後の食事、供養、お清めという意味がないと思う場合は、辞去してもかまいませんが、遺族にすすめられたら辞退せず、ひと口でも箸をつけるのがマナーです。通夜ぶるまいの席では、遺族や関係者、参列者と思い出話などをしながら、故人をしのびます。通夜ぶるまいの席をそそくさと辞去するのは失礼ですが、あまり長居してもいけません。頃合いを見て退席しましょう。

椅子に座るときは、右、左、どちら側から座ればいい?

椅子に座るときに、「どちら側から座るか」ということを意識したことがありますか。ほとんどの人が、そのマナーについて気づいていないのではないでしょうか。レストランでウエイターが椅子をひいてくれたとき、あるいはビジネスの会議の席につくときは、椅子の左側から座るのが原則です。つまり、身体の右側から椅子の前に立つ、ということになります。レストランや会議室などで、右方向の入口から入ってきたときは、椅子の後ろを通過してから左側から椅子にかけます。左側から座るというルールは、西洋式のマナーから世界に広がり、今では国際マナーとなっています。これは、長いテーブルなどで大勢が座るとき、各人がバラバラな方向から座ってしまうと、隣の人にぶつかってしまうため、全員が左から座ることをルールにしたものです。