ドイツ観光でも人気があるのが、中世都市の面影を残すローテンブルク。この街は一九四五年の空襲で半分近くが破壊されたのだが、戦後世界各国から援助を受けて再建され、ヨーロッパの歴史を彷彿とさせる中世都市として見事に復興したのである。そのローテンブルグにある一風変わった博物館が「中世刑罰博物館」。ドイツ広しといえどもこんなユニークな博物館はここだけにしかない。主に十二世紀から十九世紀の刑罰の歴史をたどる博物館なのだが、当時の人々がどんな社会の中で生きていたのかがよくわかる。専制君主制から自由都市になって、人々は政治的、経済的に多くの自由を保証されたかわりに、道徳や風俗を守らない者は厳しく処罰されたのである。刑罰は死刑、身体刑、名誉刑、投獄、罰金、それに追放刑や労役刑などを組み合わせられ、犯した罪によって細かく定められていた。展示物の中でも多いのが身体刑のための道具、いわゆる拷問具だ。ムチ打ちのためのさまざまなムチ、手錠、南京錠、既婚女性のための貞操帯や、一見しただけでは何かわからないが説明を読むと背筋の寒くなるような道具などが次から次へと展示されている。そのひとつ、死刑のときに執行人がかぶったという鉄のマスクは、罪人の視線を浴びずに冷酷に処刑するためのものだとか。当時の処刑は見せしめのために町の中心部で行われたが、見物人をいかに楽しませるか、という目的で作られたのかと思うような道具も多い。特に名誉刑は罪人の社会的名誉を剥奪するための刑で、そのための刑具は独創的で芸術的とさえ言える。いかにして罪人を辱めるかというサディスティックな欲求が、数々の拷問具を生み出したのだろう。
眼は口ほどに物を言う。だが旅先では身振り手振りのジェスチュアも口ほどに物を言うことも多い。特に外国語があまりうまくない我々日本人にとっては、ちょっとした「仕草」で意思を通じさせ、ピンチを脱することができるので大変ありがたい武器となる。だが世界は広い。たとえ同じ仕草をしても、海外では全く別の意味を持つことがあり、それでドジを踏むケースも少なくない。例えば、何かに成功した時によくやる指で丸印をつくるOKサインだが、これをラテンアメリカでやると、非常に俗悪でワイセツな意味となるからだ。また日本人が写真を撮る時に必ずやる2本指のVサインだが、これはイギリスの元首相チャーチルが使って一般化したものだ。ところがこれも使い方を間違うと大問題となる。普通は手のひらを相手側に向けるが、これを逆に自分のほうに見せながらVサインすると、イギリスあたりでは非常にワイセツな仕草にとられるのだ。
岡山はベンチャー企業が盛んなところで、バイオの林原は代表格だし、近年では子供たち向けの通信教育などをてがけるベネッセの躍進が目立つ。さらに、県では若い大学院生がベンチャー企業を起こすことを助けるヤング・エジソンという制度を創設するといった試みもしている。関西の大都市に近いことを生かして果物の栽培が早くから盛んでマスカットや白桃はとくに名産として知られる。近年の有名人といえば、やはり橋本龍太郎首相とマラソンの有森裕子。県民性は明るく前向きだが、うっかりすると調子が良すぎるとかいわれることもある。NHKの朝の連続テレビ小説「あぐり」の登場人物たちにはそんな雰囲気がよく出ていたし、有森裕子の「自分を誉めてやりたい」という名言(?)もそのあらわれだろうか。
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